東日本大震災に祈りを捧げたい方へ|Be the light

処方

Be the light (ONE OK ROCK)

効能・注意

・東日本大震災を忘れません。

・自分にできることは何だろうと考えるようになります。

・世界中の悲しみに効きます。

こんな曲

 東日本大震災を機に制作された美しいバラード曲。ONE OK ROCK(ワンオクロック)の6枚目のアルバム「人生×僕=」(2013年)に収録されています。東日本に限らず、世界中で起きている災害や紛争など悲しいできごとに共通するような思いが込められています。

強いメッセージ性

 僕は車での移動中は音楽を聴いていますが、大半は10~20代の頃に聴いていた曲。やはり若い頃に熱心に聴いていた曲は今聴いても心が動くのですが、一方で最新の曲にはなかなか手が出せていません。音楽を聴く時間もグッと減りました。ただ、そんな中でも例外的なアーティストはいて、その一つがONE OK ROCKです。普遍性のあるメッセージは、おじさんにも響きますね。Be the lightは東日本大震災の復興ソング。全編英語歌詞なんですけど、曲に込められた祈りが伝わってきます。

Time won’t stop So we keep moving on

時間は決して止まらない。だからこそ、生き続けるんだ。

Yesterday’s night turns to light

昨日の闇は光へと変わり

Tomorrow’s night returns to light

明日の闇も光へと戻る

Be the light

その光になれ

人生×僕=

 Be the lightが収録されているアルバム「人生×僕=」。ワンオクの魅力が詰まった完成度の高い作品です。興味を持った方が最初に聴くならこのアルバムがいいかもしれません。映画「るろうに剣心」の主題歌となった「The Beginning」など、どこかで聴いた曲が他にも収録されています。

 コアなファンの中には最近の楽曲が馴染まない人もいるようですが、新しい楽曲を出すたびに新しいステージに進んでいる感じがして、僕は好きですけどね。より洋楽テイストになっていて(真似という意味でなく)、スケールの大きさを感じます。最新作に収録されている「Stand Out Fit In」「Wasted Nights 」などもお薦めです。

東日本大震災から11年

 2022年3月11日、東日本大震災から11年です。僕は11年8月にボランティアで福島県を、12年3月には取材で宮城県、岩手県を訪れました。

 ボランティアで行ったのは震災の直接的な被災地でなく、豪雨災害の被災地。和歌山から深夜に車を走らせ、早朝からひたすら泥かき。普段力仕事をしない僕は大した戦力になったと思えませんが、被災地の住民や全国から集まったボランティアとさまざまな出会いがありました。

 同じ年の9月に、僕の地元で紀伊半島大水害が発生。被災地は津波の後のような惨状でした。同じ町でも被害を受けた地域とそうでない地域の落差は大きく、被災地域から取材を終えて会社に戻ると、周辺は全く変わらない日常がある。取材先では福島で出会ったボランティアと再会。僕も少し落ち着いてからボランティアに参加させてもらいました。

 震災から1年での取材では仙台市、石巻市、南三陸町、宮古市、山田町などを訪問。仮設住宅で暮らす人、商売を再開した人、家庭を訪問し続けるボランティア…。ここでも1年たってもまだ時が止まったままのような人たちと、日常を取り戻した地域との大きな差がありました。

 こうしたギャップから分断を生まないよう、その間をつなぐのが地域新聞の、記者の役割だと感じています。もっとも、社内でさえ分断はあるのですが。

 和歌山は近い将来、南海トラフ地震の発生が予想されています。ノストラダムスの大予言的なものでなく、地震はある程度周期的に発生しているので、地震の規模がどのくらいになるかはともかく、発生自体は避けられませんその時、その後、何ができるのか。まずは命を守り、自分が光になる。その準備を今からしないといけない。3月に入ると再認識されます。

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