もう青い鳥は飛ばない(hal)
こんな曲
日本人女性シンガーソングライター・halの4枚目のシングル曲(1998年)。作詞・作曲の丸木戸定男は、ロックバンド「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一のペンネーム。楽曲はアルバム「ラブレター」に収録されている。ヒットチャートをにぎわしてはいないが、音楽好きの人なら「おっ」と耳を傾けたくなる抒情的なロックソング。「もう青い鳥は飛ばない 花が色づくだけ」のフレーズが少年、少女時代の終わりを告げているようで印象的です。
hal
音楽活動をしていたのは1996~2010年頃まで。オリジナルアルバムは4枚リリースしていますが、ほとんど知られていません。大学時代の友人が聴いていましたが、彼以外にアルバムを持っている人に会ったことがありません。今回紹介しようと思ったのは春(hal)だからという理由だけです…。
歌詞の世界観
何気ない歌詞が意味深なような、そうでもないような。でも、魅力的です。「恋人」の「ニュースはまた昨日を追いかけて」「息を切らして走ってても明日は変わらないさ」。「生きていたい」では「手に触れたもの 全て本物か偽物かはそう結局自分次第ね」「あなたの口から出た言葉 時間をつぶすためにあるわけじゃない」。まあ、歌詞だけ見ても雰囲気は伝わらないですが、ぜひ一度聴いてみてください。
アルバム
「もう青い鳥は飛ばない」の収録されている「ラブレター」では、「ラブレター」「ブレ―レコード」「恋人」「遠い日の記憶」なんかがお薦め。アルバムとして成熟度を増しているのが「二十歳のころ」。「終わった恋の唄」はめちゃくちゃ好きですけど、多分全く売れていません。他にも「生きていたい」「優しい光」「SPACE NEEDLE」など名曲が詰まっています。よりポップなアルバム「ブルー」も売れませんでした。以降オリジナルアルバムは出ていません。CDはほとんど流通していないと思われます。ですが、いくつかの曲はユーチューブで聴けます。halで検索しても大文字のHALの方が出てきますが、それは全く違うアーティストです。