サッカーW杯を楽しみたい方へ|アオアシ

処方

アオアシ28(小林有吾)

効能・注意

・サッカーの楽しみ方が分かります。

・アマとプロの違いを実感します。

・アニメで知った方はぜひ原作を。

こんな話

 プレミアリーグの青森戦で劇的な勝利を収めたエスペリオンユース。そこで活躍したアシトはトップチーム監督に呼ばれ、3日間の練習参加を言い渡される。まだ高校1年生のアシトだが「ここで爪痕を残せばプロになれる」。勝負の3日間が始まる。以前紹介したサッカーマンガ「アオアシ」の続報。

アマとプロの違い

 高校サッカーで活躍した選手が鳴り物入りでプロになったものの、まったく活躍できないまま引退するのはよくある話。ユースで一番下手だったアシトは、まずはユースのレベルに到達するところからはじめ、Aチームに昇格後Aチームの壁にぶち当たりながらもレギュラーに。驚くほどのスピードで成長して、ついに高校1年にしてトップチームの練習に参加できるほどになりますが、ここでもかつてないほどの壁に直面します。

 28巻では突破口を見つけているようですが、壁の正体は明かされてません。一足早くプロで活躍している1学年の上の先輩・栗林は「プロとの間に壁なんてない。でも、プロになるだけをゴールにしてるような奴なら壁はできるかもな」。これはいろんな場面で言いかえができそうなセリフです。

 高卒でいきなり活躍している選手がいかにすごいか。U23代表に選ばれてもクラブチームでは控えという選手も多くいましたが、今躍動しているU21の中にはクラブチームでもエース級の活躍をしている選手も。A代表がピリッとしない中、期待してしまうだけかもしれませんが、成長曲線に注目したいです。

遊馬

 アシトと同い年のFW本木遊馬は、ユースに昇格して即Aチーム入りを果たし、すぐに順応。レギュラーとなって、リーグ戦ではチーム№2の得点を記録します。アシトがぶつかる壁をいつも悠々と超えていく、雰囲気も飄々としてつかみどころのないキャラクターです。他のキャラクターの背景が結構しっかり描かれている中、まだ全貌が見えない遊馬。

 今回も初のトップチーム参加で緊張するアシトより先にグラウンドで待っていて、当然のように練習に参加、それなりについていけている。このキャラクターがこの先どんな素顔を見せるのか、それとも飄々と活躍し続けるのか。注目ポイントです。

サイドバック

 アシトは元々はFWでしたが、SBに転向しました。広い視野が後方で全体を見渡せるSBでこそ生きると判断されたからです。攻撃か守備に特化するのでなく、その両方を高いレベルでできるスペシャリストは世界でも少ない。日本代表もSBは人材不足。右は復帰すれば酒井でいくのか、ブラジル戦で試した長友山根か。左は長友、中山、伊藤…。みんな悪くないけれど、ベストという感じでもない。板倉のCB起用で、富安を右SBにするのか。

 アオアシ28巻では帯で長友が「アシトに負けない成長スピードで、僕もまだまだ情熱を持ってガンガン挑戦していきます」とコメントを寄せてます。長友はアシトと同じ愛媛出身です。ちなみに、作中でユースの福田監督が日本史上最高のSBに名前を挙げたのは内田でした。内田はサイドを上下動しながらゲームをつくる選手でしたが、アシトは中央に入ってくるSB。プロ入りし、代表、世界へと駆け上がるのか。W杯でもSBの動きに注目です。

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