分断に心を痛めている方へ|What’s Going on

処方

What’s Going on(マーヴィン・ゲイ)

効能・注意

・何が起こっているんだと叫びたくなります。

・歌の力を実感できます。

・平和について考えさせらます。

こんな曲

 アメリカのソウル歌手マーヴィン・ゲイが1971年に発表した楽曲。ベトナム戦争から帰還した弟の話を聞いて制作したという反戦曲です。この楽曲をタイトルにしたアルバムは貧困やドラッグ、都市の退廃、秩序不安など当時のアメリカの社会問題を映し出した名盤で、メッセージ性の高さだけでなく、セールス的も大成功しました。

ここに愛を運ぼう

 歌詞はもちろん、英語なのでストレートに入ってくるわけではないのですが、メッセージ性が高いのは楽曲の力で伝わります。

You know we’ve got to find a way  To bring some loving here today  

ざっくり意訳すると

「ここに愛を運ぶ方法を見つけなくちゃ」というニュアンスかなと。

 ロシアによるウクライナへの侵攻が始まりました。すでに多くの死者が出ています。マーヴィンの歌は50年の時を超えて響きます。

出合い

 僕は1975年生まれなので、リアルタイムで聴いていた訳ではありません。曲を知るきっかけは、1992年の米国ロサンゼルスで起きた大規模な暴動です。単純な黒人と白人の対立にとどまらず、新旧移民間のあつれき、経済格差などアメリカが抱えていた問題が噴出する一大事件でした。その時、ラジオからWhat’s Going onが融和、平和を呼びかけるように流れ続けていたという話を聞いて衝撃を受けました。CMで消費されるキャッチーな曲も悪くないですが、こんな時に求められる曲ってすごいなと思い、なけなしの小遣いでアルバムを買ったのを今も覚えています。

波乱の人生

 マーヴィン・ゲイは音楽キャリアも人生も波瀾万丈でした。ヒット曲を次々生み出し、音楽的に成功しながら、破産。そして、束の間の復活。私生活も混沌としていて、最期は父と口論になり、激昂した父に拳銃で撃たれ亡くなりました。拳銃はマーヴィンがプレゼントしたものだったそうです。

 ただ、楽曲は今も世界中で愛されています。「I Heard It Through The Grapevine」「Mercy Mercy Me」、デュエット曲の「You Are Everything」「Ain’t No Mountain High Enough」などカバーされることもあるので、どこかでみなさんも耳にしているかもしれません。

 日本も世界も分断が進んでいます。今何が起こっているのか。私たちを何をすべきか。マーヴィン・ゲイの曲が悲しく響かない世の中を連れてくるために、できることを考え、行動し続けたいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA